CROSS TALK
  1. ホーム
  2. きむら座談会
  3. 新鮮市場きむらの存在意義

CROSS TALK 02 新鮮市場きむらの存在意義

開店前から行列ができるほど人気を得ている店もある海鮮市場きむらは、「地域密着スーパー」として知られています。
なぜここまで根強い支持を得ているのか。きむらは何を大切にしてきたのか。きむらの中核を担う社員が語りました。

MEMBER

  • S.I
    惣菜部チーフ S.I
  • T.O
    青果部バイヤー T.O
  • H.O
    鮮魚部副部長 H.O
  • J.F
    精肉部エリア
    マネージャー
    J.F

生鮮4部門が語る、きむら流の店づくりとは?

S.I
惣菜は、共通メニューの中から各店のチーフが所属店に合うものを選んで作っています。たとえば、弁当がよく売れる店と売れない店があります。寿司は郊外店ではよく売れるが、回転寿司屋が多い街なか店は売れない。また、昼には弁当が売れて、夕方には惣菜が売れるというように、時間帯によっても売れるものが変わります。状況を踏まえて、自分で売れる商品を考えるのが惣菜部の店づくりです。
H.O
鮮魚部では、各店舗のチーフが仕入れを決めています。きむらは志度鴨庄魚市場を運営していて、地魚に特化していることが特徴です。市場を運営するのは、「ローカル企業の仕入れはローカル企業から」という考えから。ローカル企業として地域に貢献をしたいという思いがあります。
J.F
香川県産のオリーブ牛やオリーブ豚は他のスーパーでも扱っているので、きむら独自のポップ作りや販売促進に力を入れています。きむらのイチオシはジャンボパック。1kgの大容量で価格をガっと下げる売り方をしています。牛一頭をまるごと原体で仕入れているから、適した部位を、適した加工で、安く提供できるんです。
T.O
青果は他の部門と違い、バイヤー制度を採用しています。バイヤーが各店からの注文を集約して、高松市中央卸売市場で買い付けています。天候や生産者減少の影響も大きいですが、なるべく香川県産のものを選ぶようにしています。 街なか店と郊外店では売れる野菜も違います。下処理に手間がかかる野菜は、街なかでは売れ行きが鈍い。
H.O
お店によって売れるものは違うから、マニュアルが通用しない。お客さまに喜んでもらうにはどうすればよいか、各店のチーフが試行錯誤することが大事ですね。お客さんが喜んでくれたら、それが「正解」。

生鮮特化型が、現場のやりがいを生む

J.F
一般的にスーパーの売上構成比は生鮮3部門で約4割を占めるが*、きむらの生鮮商品と非生鮮商品の売上構成は7:3で、生鮮商品が強い。たとえば、カップラーメンなどの非生鮮商品は、ロット数が大きい大手スーパーの価格にかないませんが、生鮮商品は、各店のチーフや現場のがんばりが発揮できるところ。一人一人がバイヤーとなって、目の前のお客さまのために知恵を絞っています。
※出典:スーパーマーケット年次統計調査2023年(一般社団法人 全国スーパーマーケット協会)
商品カテゴリー別売上高構成比
H.O
丸ごとの魚が並ぶ「お魚対面コーナー」は、まさに店ごとの差別化が表れている売り場です。漁師から直接仕入れているからこそ実現できることで、それを目当てにプロの料理人が多く訪れます。
社員にも「鮮度のいいものを安く売る」という、きむら流の売り方が染み付いています。お客さま・漁師・市場・きむらの「四方よし」の売り方ですね。
S.I
惣菜は全ての材料を香川県産にすることは難しいので、他のスーパーとの差別化は打ち出しづらい。そんな中でも、唐揚げはオリジナルフレーバーで特色出したり、毎月10種類の新メニューを出したりとアップグレードを図っています。メニューの選択は各店に任されていますが、同じメニューは同じ味に統一しています。
H.O
きむらとして統一が必要な部分もありますよね。鮮魚は、刺し身や切り身といった商品の種類は統一、「お魚対面コーナー」はチーフの自由、と分けています。
何を売るか、どんな売り場にするかを自分で考えれば、おのずとやりがいが高まります。それはローカル企業の強みになるし、大手がまねできないことだと思いますね。
S.I
惣菜はチーフに権限を持たせることで、食品ロスの削減につながっています。トップからの指示よりも、各店のチーフがその店で売れる時間や量を判断して作った方が廃棄が少ない。「弁当が15時に完売したから、夕方からはこのぐらいの量を作ろう」といった細かな判断は店にいないと分からないんですよ。チーフが権限を持つことは、仕入れの面だけでなく、食品ロスを減らして利益を上げるといった面でも有効です。
T.O
チーフが権限を持つことで利益率の向上にもつながる。それもやりがいの一つですね。
青果はこれまでの試行錯誤の結果、バイヤー制を採用していますが、各店独自で特売をしたり、レイアウトを工夫したりして、個性を作っています。

これからの「きむら」を一緒につくる

H.O
新入社員の方には、毎年の新人研修では「どんな人になりたいですか?」と聞いています。これから一緒に働く方たちには、会社の歯車になるよりも、自分で判断して動ける人になってほしい。そういう人材に育ってほしいし、私たちが育てていかないとと思っています。
T.O
きむらのいいところは、面倒見のよい先輩が多いことですよね。新入社員の方は、分からないことはどんどん先輩に質問して、何でも前向きにチャレンジしてほしいです。
S.I
惣菜部では、惣菜を作ってくれるパートたちさんとのチームワークも大切。そのパートさんを支える縁の下の力持ちになってくれるとうれしいです。
J.F
単に「買う」「売る」だけの商売ではなく、きむらが地域の中でどのように商売を成り立たせているか、中身のある商売を学んでほしい。きむらはそれができる会社です。
私たちと一緒に、よりよいきむらを作っていきましょう。
NEXTCROSS TALK 03 SNS活用術
VIEW MORE
クロストーク一覧へ戻る